mu2tyu OB&Gリレー小説 part2(8/7 4件の小説を更新

※5/21の更新の記事に上書きしています。

今回の更新:From くろねこ to パセリ - From パセリ to 教授 - From 教授 to テンパ - From テンパ to 教授 の4件です。

前回の更新の上に、新たな記事を更新致しました。



From ragaru to tsedoL





「・・・ッ。」

植物が目を開けると、そこは何もないただただ白い空間だった。

「ここは・・・。」

「”止空間”・・・だ」

振り返るとそこには隼がいた。

「あ・・・隼、いったい何が・・・」

「待て、時間がない。詳しいことは”元空間”に戻ってから・・・だ。」

隼は、カバンの中からまた一枚の紙とペンを取り出し、何かを書き始めた。

するとその紙には亀裂が入り始め、あたりを光が包んでいった。

「え・・・え・・!?」

キョロキョロする植物に、隼は言った。

「ここは止空間。俺が時間の流れに壁を作って一時的に時を止めたんだ。」

「え・・・?時に壁・・・?」

隼がペンをしまうと、その紙はちぎれてなくなった。

「ああ、俺には防衛呪文はあまりないから、時を止めて逃げるしかなかったんだ。
 でもアイツなら使えるから・・・今呼んだところだ。」

「・・・誰を?」

植物の質問に、隼は無言で指をさした。

植物がその方向を見ると、貞と紅、そしてあーくんがいた。

「隼・・・。やっぱりさっきの光は・・・。」

貞はそこまで言うと、ポケットから何やら青く光る石を3つ取り出した。

「お前・・・それ、どうして!」

「貞が防衛呪文で防ぎながら、何とか取り返したんだ。
 そこでちょうど隼からの招待状が来たってわけ。」

あーくんがパーカーについた土を払いながら言うと、その後すぐ、石に目を向けた。

「・・・ってことは、この石たちが大ちゃんと教授とサル・・・の?」

「ああ。コレが教授で、コレが大ちゃん・・・いや、これか。そしてコレがサルだ。
 そして・・・・・・ってええッ!?」

隼が急に驚いてあたりを見回した。

「どうした?」

貞のその質問にも隼は答えず、ただキョロキョロと辺りを見回している。

「隼・・・?」

あーくんの問いに、やっと我に返った隼は、ゆっくりとした口調で呟いた。

「・・・石が・・・二個・・・増えてる。」






From Tenpa-man to a-----kun





「・・・それ、多分ウチの゛石゛だ。そっちの、紅い方」
 緊迫をフィルターに、紅の声はかすれたものになった。
「この止空間で、呪いが捩じれてるのかもしれない。隼が解放したら、多分ウチと、もう一人誰かがここから消える」
「どうしたらいいんだ」
 隼は苦渋の表情で廻りを見渡す。先程まで果てしなく何も無かったかの様に見えた空間は、半球状に狭まってきていた。透明な薄い膜の先は、凄まじい速度で「時間」が白く渦巻いている。行き場を失くした「時間」が止空間にどうにか入り込もうとしている。5人は、まるでスノードームの中に虫が入り込んだかのように不自然な存在だった。その感覚さえも焦りに喰われて消える。
「仕方が無い。止空間が消えたら、残ってた奴が石を持って黒猫にワームホールを繋げろ!」
「ちょ、ちょっとまった~」
 パセリが困惑を湛えた声で喚く。
「私、なんかよく分かんないンだけど」
「じゃぁ、流動時間を呼び戻すぞ」
「無視かよ!」
 既に時間と世界を隔てる皮膜は、3畳の狭さに5人を閉じていた。
「解!!!」
 ぷちっという音と共に膜に小さな穴が開き、勢い良く流れ込んできた時間に穴は瞬く間に広げられた。しかしパセリにはその瞬きが酷くスローモーに感じられる。流れ込んできた時間に、紅とあーくんが呑み込まれるのが見える。そこに貞が飛び込み、なにかを拾うのも見える。準がまた何か唱え、中空に不自然なドアが浮かぶのも、見える。
「どこでもドアみたい」
 ドアには看板が架かっている。「OPEN 喫茶黒猫」。中央上部の小窓から、中が垣間見える。あれは、、、うさぎ?カウンターに座ったうさぎが、エスプレッソを淹れている。焦げ茶色の液体は、色だけで香っていた。
 準がドアノブを引くと、3人は分子レベルまで分解され、ワームホールを潜り次元を超える。



 カラーンカラーンからーん、、、。
 客の来訪を告げるベルが音を立てる。うさぎはエスプレッソマシンを止め、開いたドアを振り返った。扉は二つ並んでおり、一つは小窓から小さな通りが見える。もう一つの扉の小窓からはいつもは何も見えないのだが、今はカタチを得て渦巻く時間がはっきりと見える。そのドアが開き、来訪のベルは音を鳴らしていた。
「みんな・・・どうしたの?店番疲れちゃった。全然お客入んないし・・・」
「こっちには予期せぬ客がおいでなすった。コーヒーあるんなら頂戴」
 淹れ立てのエスプレッソが入ったデミタスカップを隼に手渡すと、うさぎは今一度エスプレッソマシンにカップをセットし、ボタンを押した。時間のかかる抽出を、少しも焦らず待つうさぎを見て、貞と隼は少し落ち着きを取り戻した。パセリだけが混乱したままだ。
「なに!?ウチらなんで黒猫にいる訳?えぇっ、どうやって、、、」
 隼は道端に生えたハコベラを見るようにその言葉を無視し、ポケットの石をカウンターに置いた。石を見た瞬間、うさぎは目を丸くした。パセリは溜息をつく。
(うさぎも事態が呑み込めてる。ウチって何か仲間はずれ・・・わぁわぁ)
貞もカウンターに石を置き、近くの角砂糖の入ったシュガーポットを手元に寄せる。
「糖分糖分、、、」
 こりこりと炭水化物の摂取を始めた貞、エスプレッソを啜る隼を尻目に、パセリは店の看板猫のゾゾを床から抱き上げた。
「ゾゾ・・・お前はウチと一緒で何も知らないよね。ああ、うちら仲間はずれだ。お前だけが最期の朋だよ。ちょっと肉灸触らしてね。ぷにぷに」
 肉灸を触ると、いつもの様にゾゾは嫌がった。身をくねらせて、、、
「おい、こら、止めろ。この緊急事態に」
「ぇ・・・」
「ほら、離せ。なにをぼうっとしている」
「・・・もう厭」
 喋る猫を前に、パセリは泣きたくなった。
「あーくんから連絡が入ってる。言うぞ。」
 大きく口を開け、ゾゾはあくびをしたまま硬直した。ヒゲをアンテナのようにピンと立て、顔をぐちゃぐちゃに引き伸ばしたまま、不自然に開いた顎からジジジ・・・と雑音が聞こえる。それに混ざって、かなり遠くからあーくんの声が聞こえてきた。





from くろねこ to パセリ






.....なんでゾゾからあーくんの声が聞こえるの?っていうかさっきからなんであたしはこんなに状況を理解できてないのっ?はぁ、、、。


「これ以上持って行かれたら、全てだめになる。」

へ、、、?だからあたしわかんないんだってばっ。

「そして....ふにゃっ」




ぱせりは無理矢理ゾゾの口をふさぎ、自分よりも遙かに状況適応能力の優れていると思われる、否、思われた仲間の元へとスキップした。





みんなぁぁ、そんな真剣な顔してないで助けてよっ。。。

今真剣な顔をしないで、いつするんだ と隼。

って、、、そんなに大変なの??




......................................




ふぁぁぁ。。。

こいつはほんとに頭がわるいにゃぁ。




......................................



ゾゾまで追い打ちをかけるようにぱせりを睨んできた。

「何よっ。。。たかがねこのくせに生意気言わないでっ!!!」


ほんとは猫、大好きだけど。



みんな、ちょっと来てっ。



......................................



むがっ、、、だから勝手に他猫の口を開くにゃぁっ...ピー、、、。

「これ以上持って行かれたら、全てだめになる。そして、あの少年は少年では無かった。仮面の下になにがあるのかは僕にも分からないけれど、、、。それより、そこにいるのは...隼と貞とうさぎと....ぱせりだね?十分きをつけて。今もあいつらが嗅ぎ回ってる筈だから。あ、それと、僕は大丈夫だから。紅や大ちゃん、教授、サルのことは任せて。きっと見つけだして、みんなを待っているから。じゃ。」

..........ガーガーがー、、。。


ゾゾは啼き続けた。壊れたテレビみたいに、。


from パセリ to 教授




二人が桜に飲み込まれた瞬間に僕は跳ね起きた。
「教授!サル!!」
辺りを見回すが相変わらず何も無い。

「やっぱり・・・夢、か。」
嫌な夢だった、Tシャツには薄く汗が滲んでいる
息を整えて僕は何も考えずに横の木を見ていた。

その時、風を切る音と共に僕の右手がある辺りに一本の矢が突き刺さった。
「――――え?」
何が起こったか分からなかった、僕は何もしていない。僕を狙った物じゃないだろう。
だが現にこの当たったら確実に痛いとかじゃ済まないような物は僕の真横に刺さっている
あと十センチ左だったら当たっていただろう。

そんな事を(約2秒)考えていた。すると又背後で音がする。

ああ・・・これは何かを引いてる音かな?・・・じゃあ、ここにいると・・・。

僕は右足に精一杯力を込め大地を蹴った。だが同時に背後で弦を離す音がした。
振り向くと何故か火を纏った矢が凄い勢いで迫って来ていた
これは夢だ夢だゆめだゆめ・・・ダッ!!

僕は今流行っているゲームのように頭から地面に突っ込んだ。やっぱり痛かった。
「夢じゃ・・・・ない。」
「当たり前だ。」

「・・・えっ?」
僕が頭を起こすと矢は水の壁に飲み込まれていて止まっている。
そして僕の前には大きな鎌を持っている男と右腕に電気を纏っている男がいた
「教授・・それに・・サル・・・。」
「よう!」

僕は大分混乱していた、無理も無いだろう、目の前に小学校時代からの友人二人が武器を持っていたりびりびりしているんだから。

「教授」
「何だ?」
「ここは何処?そして何?それは・・。」
僕は教授の鎌とサルの腕を指しながら訊いた

教授が鎌を振ると空中に水が現れた。
「え~と。」
教授は今度は強く振った、すると今度は凄い速さで水が岩に当たり
岩は見事に二つになった。
「こういう事なんだが・・・理解できたか?」
「無理!」
その瞬間、水の壁に矢が3本突き刺さった。

「分かった、説明してやる。だがまずはあいつを倒してからな。」
教授はサルに合図すると走り出した・・・







From教授 Toテンパ







「・・・厄介だな。」
「・・・?」
「いや。アイツが使うのは、弓矢のみだと高をくくっていたが、どうやら大間違いだったようだ。」
「・・・何のこと?」
「見ろ。」
サルが、教授の指差す方向に目をやると、アイツがいた。
電気と水を張り巡らせた壁に囲まれた、巨大な球体の中に、アイツは入り込んできた。
「そんな・・・。」
「もっと早く気づくべきだった。今は7月・・・。アイツの幻覚に惑わされていたようだな。」
教授が携帯を開くと、“7/2 Wed”としっかり表示されていた。
「だって、今日だって僕らは花見に・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」
サルは、このとき、はっきりと気づいてしまった。
「まさか・・・コイツの能力・・・。」
「・・・ああ。“桜”だ。」
見回すと辺りには大量の桜の花びら。
普段なら何の害も無いものなのだが、このときは違った。
一面に落ちている桜が、相手の能力。
「・・・完璧に捕まった。」
教授が呟くのとほぼ同時に、桜の花びらが一斉に矢に姿を変えた。
そしてゆっくりと空まで舞い上がり・・・。







―――――ああ、せっかく平凡な日々が続いてたのに。
喫茶店も建てて。みんなで何処でも行ける、何でも出来る日が続いてたのに。
・・・待てよ?
僕はいつから平凡なんか求めるような人間になったんだ?
常に新しいことを。無理かと思われるようなことをやってきた。
昔からそうだったろう?
今は何故こんな心境なんだ?
大人になったからか?
敵が出てきて、味方がいて、それでいて自分がその中にいる。
こういう状況、少しは期待したことは無かったか?
小学生の頃・・・。
そういえば魔法の石なんて思い出したからこんなことになったんだっけ。
・・・僕の石の能力はなんだったかな?
えーと。
「ヒュー。」
うーん。
「ヒュールルルル。」
ああ、うるさいなあ!なんだよ、もう
車か?
違う。
ちびっ子?
違う。
じゃあ工事の音?
違う。
もっと静かで、心に語りかけてくる・・・。
風?







舞い上がった矢たちは、空中でぴたりと静止した。
「・・・終わりだ。」
何処からか声がすると、矢たちが一斉に放たれたかのように凄いスピードで落ちてきた。
「うわあっ。」
「ちぃっ。」
ガガガガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガガガガ。
地面に突き刺さる矢。
そして教授とサル。
「ああ、俺は死んだのか。」
教授が空を見上げ、そう呟こうとした、まさにその時だった。
一人の人間の姿が目に入った。
「・・・あれは。」
「やっと思い出した!僕の能力は風!!!」
その少年の天然パーマは、いつもより大きくカールし。
その少年の目は、あの頃のように輝き。
その少年の心は、今までなったことのないようなワクワクした感覚に襲われていた。





From テンパ to 教授





桜の花びらが矢に変化し、周りを旋回する。

その向こうには、

「あの野郎・・・・」
「見事に騙されたね、教授。」
「く・・・・サル、大ちゃんを。」

そう言いながらも教授の頭は滅多に無いほど回転していた。

「奴を捕まえる為には俺達を守る分の水を解かなければならない。だが・・・」

男は口の端を吊り上げ、言った。
「終わりだ・・」
その言葉と共に放たれた矢が左腕に突き刺さる
「ちぃッ!」
痛みに顔をしかめながら教授は鎌を振った。

一瞬、そう、振り始めだった。
教授が、目の前の矢に気がついたのは。

本当に運命の女神様は気まぐれだ、教授は呟いた。
「ああ、俺は死んだのか。」





・・・だが、運命の女神はまだ彼を見捨ててはいなかった。

確実に自分に突き刺さるであろう痛みを彼は待った。

だが、その痛みはいつまでもこないし、噂の走馬灯とやらも出てこない。

恐る恐る彼は眼を開いた。

目の前には、天然パーマの青年が立っている。

その髪は、いつもよりもクルクルとしていた。

教授は、自分が死んでいない事を確認しつつ、言った。
「なあ、あいつはどうする?」

自分が風を起こしているのに驚き、喜んでいた青年は言った。
「え?」
「あいつだよ。」
教授は遠くにある球体を指した。

その球体には先ほど不敵に笑っていた男が溺れかけていた。
「とりあえず、空気?」

教授は笑って言った。
「あいつはな、お前を狙ってたんだぜ?」
「どう言う事?」
「少し込み入った話になる。」
「ねえ。」

「俺達の親はな、この世界の住人だったんだ。」
「それって。」
「ねえってば。」

「俺達の親は、王国に反抗して、今の世界に流されたんだ。」
「話をきけええええええええ!!」
「うがっ!」
脇腹にライダーキックを喰らい、教授はアクション映画並に吹っ飛んでいった。

「・・・痛ってえな、何だよ。」
「そろそろあいつ死ぬよ。」

確かに顔が白いを通り越して青くなっていた。
「あ、いっけね」
教授が鎌を振ると気泡が出来て、男の顔の辺りに空気が集まった。

「それで、僕はどうして?」
「魔の石だよ。」
「あれには僕達の力が少しずつ入っているんだよ。」

「じゃあ、何で僕が狙われたのかな?」
「それは・・・ねえ?」
「ああ、お前はこの世界の物質じゃないからだな。」

生ぬるい風が彼らの頬を撫でていった・・・



From教授 toじゅんじゅん






ragaruが責任を持って更新させて頂きました。(8/7(木))
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# by mu2tyu | 2008-08-07 23:10 | 自作小説  

mu2tyu O&GBリレー小説(5/21 From 教授 to ragaru更新

start:TsedoL




「・・・う~ん。」
目が覚めた僕はベッドの上で天井を見上げていた。
窓の外からは小鳥の声が聞こえていた。
「朝か。」
なんて思いながら自分の体を起こすと、急に頭痛が僕を襲った。
ふらっとなり、またベッドに横たわってしまった。
そしてまた天井を見上げながら、
「・・・・昨日。」
と呟いた。
昨晩、僕は中学校時代の友達と同窓会・・・なのかどうかは分からないが、そのようなものを開いていた。
仲の良い友達同士が集まって、騒いでいたと言ったほうが早いのかもしれない。
まだ中学校を卒業して一ヶ月も経っていないのに何をしているのだろう・・・と思っていたが、楽しかったので僕自身も騒ぎまくっていた。
会場として選ばれてしまったコミュニティセンターの人には申し訳ないというか・・・運が悪いと言うか・・・。
相当うるさかったのに文句一つ言わなかったのには驚いたが。
おっと、話を戻そう。
結果的にその同窓会らしきもののおかげで僕に頭痛がおきているのだろう。
なんとも憎たらしい、過去の自分。
自分だけ楽しんで、未来の僕には頭痛をプレゼントか。

「はあ・・・。」
僕は頭を支えながら立ち上がり、一階への階段をゆっくりと一段ずつ降りていった。




from TsedoL to monoroch 





 嗚呼、眩暈が・・・ふと意識が遠のき、足の力が抜けた。ふぅっ、、、と、体が前のめりに傾く。そして空中に投げ出される。
「ぎぃやぁぁぁぁあぁ」
 がごごごごご、と顔面を一段一段に器用にぶつけながら、階段を降りきった。まるでアニメの様な目覚め方。しかし、それでもまだ眩暈は晴れない。
 赤く擦りむけた鼻頭を押さえながらただ立ち尽くす。溜息をつくと、違和感を感じた。
「ん、、、?息が・・・。」
 両手を顔の前にかざし、息を吐きかける。すると、酒の臭いがこもった。
 今思い出した。昨夜の記憶が忘却の泉の底から、古代エジプトでミイラを作る際に死者の鼻から鈎針で脳をかき出す時のように、ズルズルと引き摺りだされた。良い心地ではないってこと。
 帰り道、夜桜を見ながら皆で歩いている。自動販売機が目に入る。誰かが喉が渇いたと言って、いくビンかの飲料を買ってくる。パッケージを見る。「one cup」。皆の歓声。潤う喉。火照る頬。もつれる足。野球拳。
 その先はもう一切覚えていない。思い出したくないのかもしれない。
「ピルルルル」
 まとわりつく倦怠感を裂く様にして携帯が鳴った。メール。
『多金井公園の桜いっぱいあるとこに集合!ソルマックもキャベジンもポーションもあるよ!』
 ポ・・・ポーション・・・まだ売っていたのか、、、、、、じゃなくて、なんでやねん!まさかまた飲むつもりだろうか。いや、それはないだろう。昼間からそれは・・・ないよな。ないはずだ。
 すぐに身支度を整え、靴を履く。なんでだろう。いつもなんだかんだ言って、みんなのとんでもない計画や、途方も無い理想に巻き込まれている。進んで足を踏み入れている。
 空は酒気が吹っ飛ぶほど青く突き抜けて高かった。家を振り返る。なんとなく、しばらくは帰れない気がした。それでも構わない。僕は木から漏れる光の中を、緩く歩き出した。





From monoroch to ragaru





それにしてもあんな夜中まで騒ぐことになるとは思ってもいなかった。
しかも中学校を卒業したばかり、大人にはまだほど遠い年齢で「one cup」に手を出してしまうとは・・・。
多分みんな相当おかしくなっていたに違いない。特に隼なんかは帰り際に車にはねられて死んでたりして。

そんなことを、まだヒリヒリ痛む鼻をさすりながら考えていると、向こうから全身真っ黒い服を身にまとった少年が、かなり蛇行運転をしながら自転車にのってこっちに向かってきた。

「あ、生きてた。」

失礼ながらも一瞬そう思い、昨日夜中まで騒ぎまくった現場であるコミセンの前で止まり、笑顔で手を振った。頭に響いた。

向こうも大きく手を振り、すぐに頭を押さえた。

「お前いつまで待たせるつもりだ、みんなもう居るぞ。教授なんか、木の棒振り回して、『あと10分で来なかったら殺す!!』って言ってるぞ。」

隼も相当気分が悪いらしい。額を手で押さえて、顔を顰めている。

僕はズボンのポケットに入れた携帯を取り出し時間を見た。またやってしまったようだ。

「昨日、大丈夫だった?」

僕が聞いた。

隼は頭を掻き笑いながら空を見上げて、

「さすがにまだ15歳だしな、お酒はやばかった。でも俺やっぱ酒に強いみたいだな、何から何まで全部覚えてるぞ。大ちゃんがあの後あいつに・・・」

「あーだめ!!それはだめ!!恥ずかしいから!!」

隼が言うより早く僕が遮った。

隼は、『ちぇっ、からかおうと思ったのに』、と笑いながら言った。

「それにしても、あいつよく家まで帰れたな。バスなんかないだろ?」

隼は自転車から降りて携帯のメールをチェックしながら僕に聞いた。

「あー、あーくんなら、今僕の家にいるよ。爆睡中。」

“あーくん”は中学3年生の時引っ越したため、家がかなり遠い。しかし中学校は転校せず、電車とバスで通学していた。
昨日は日にちが変わる時間を過ぎるまで騒いでいた所為で、電車もバスも無く、仕方なく僕の家に泊まった。相当疲れたのか、起きるのが遅い僕が目覚めても、布団にくるまり気持ちよさそうに眠っていた。

「なるほどな、どおりでメールしても電話しても連絡がつかないわけだ。21世紀にもなってここまで連絡がつかないのはあいつ以外多分この世にいないな。」

上着のポケットに手を突っ込み、呆れた顔で隼がそう言った。溜息を吐き、

「仕方ない、起こしに行こう。」







10分後、眠気眼を擦りながら外に出てきた“あーくん”。

「ほら、早く行くぞ。そうしないと俺が教授にぶっ殺される。」

隼が“あーくん”の腕を引っ張りながら 急ぐように言った。

“あーくん”が、『ぇー、、やだよー。寒いし眠いし・・・。』と言うのをお構いなしに無理矢理連れて行こうとした。
隼が僕の家の脇に止めておいた自転車に乗って、僕の方を見た。僕が鼻をさすっているのに気付き、

「大ちゃん、鼻どうした、赤いぞ?まだ酔ってるのか?」

目を細めて言った。隼は相当目が悪い。眼鏡を持っているがどうやらかけたくないらしい。

「あ、これ、・・・うん。まだお酒が抜けてなくて・・・。」

そう苦笑いしながら言った。階段を顔面から落ちただなんて、恥ずかしすぎて口が裂けても言えない。



僕は自転車を取りに行こうとして思い出した。

「そうだ・・・。パンクしてたんだ・・・。」

仕方なく弟も青色の自転車を借りて行くことにした。
青色の自転車に跨り、二人の近くまで行き、

「まだタイヤ直してなかったのかよ。」

よく覚えてたな・・・。あれは確か中学校生活最後の学年末テストの1日目だった。

僕の隼と貞の3人でラーメンを食べに行った時、自転車の話をしたことがあった。

「そんなことより早くしなきゃ!俺と大ちゃんが殺される。」

そう言って、ふらつきながら自転車を漕ぎ始めた。もちろん“あーくん”は僕の家に泊まったため自転車を持ってきておらず、走っていくことになった。

僕は後ろから二人を追う形にして自転車を走らせた。空を見上げると、桜の花びらが青く突き抜けた空に、天高く舞っていた。どこか懐かしい様な、それでいて、何か胸の奥を針で突かれる様な、寂しい感じがした。

桜舞う景色に見とれていると前から二人の声が聞こえた。

二人がこっちに来るよう合図しているのが見えた。

僕は笑いながら二人と並んで、公園へと向かっていった。





From ragaru to buhigon





僕たちが公園に着くと、教授が襲いかかって来た。

「お前!!何分待たせたと思ってる。」

そう言いながら、教授は首に腕を回してきた。

「教授!!ごめん。ごめんってば;;」

僕は苦しいのを我慢しながら他のみんなにアイコンタクトで助けを求めた。が、みんなは腹を抱えながら笑っていた。

「ギブギブッ!!もう無理っ!!」

教授はむっつりしながら腕を放した。

「お腹痛ーい(笑)」

と緑黄植物。

「ほんとほんと♪」

と紅ゴン。

「もう・・・。中学生で二日酔いで、しかもあーくんも起こして来たのに・・・もっと寝てればよ・・・」

「なんだって?今、もっと寝てればよかったなんて言ってないよな?」

と教授がニヤニヤしながら腕を回した。

「言ってない言ってない!!」

そう言って、僕は溜息をついた。

隼は相変わらず不機嫌そうだし、教授はまだ酔いが抜けてないみたいで話かけたら誰でもかれでも攻撃してる。

紅ゴンと緑黄植物はまだ笑っている。(おっかしいなぁ・・・昨日、紅ゴンは僕より前から来てたし、かなりのビンを開けてたのに・・・なんであんなに元気なんだ??)

それはさておき、

「ねぇ。今日はなんで集まったの?僕、昨日のお酒で頭ガンガン・・・」

「ん?当たり前だろ?もちろん飲むのさ。」

は??え~っとぉ~・・・あくまでも僕たち中学生なんだけど・・・

「んじゃあ、何して遊ぶ?」

と紅ゴン。

遊ぶ?だ、だよな;さすがに中学生で真昼間からは飲まないだろう・・・。

「「それじゃあ、ポコペンっ♪♪」」と、緑黄植物とサル。

「ウチも賛成っ♪」と紅ゴン。

「んじゃあ、ポコペンしよぉ~~!!鬼は・・・・大ちゃん!!」

ha??はい??僕、今さっき頭痛いって言ったばかり・・・

「「んじゃ大ちゃん!!100数えてねっ♪♪」」

そう言って、みんなはあっという間に見えなくなった。

56・57・58・59・60・・・・・・・・・・・97・98・99・100!!

「行くよ~」

はぁ。やれやれ・・・。相変わらず頭はガンガンするし、よりによってこんなに広い公園でポコペンかぁ。

ガサガサッ・・・ガサッ。

ん??誰かいるのか??


僕は音に誘われたかのようにフラフラとそこにいってみた。すると・・・

「ぽーこーぺんっ!!」

後ろから声が・・・

振り向くと、棒の所にはみんながいた。

「大ちゃん、棒から離れるの早すぎっ!!」

と、笑いながらサルが茂みから出てきた。

僕は、もう何も口に出さなかった。ただ、溜息しか出なかったのだった。





From buhigon to supesinefus




僕は溜息しながら、ある人がいないのに気ずいた。

「ねえ、貞は?」
僕は隣にいた教授に訪ねた。

「ああ、貞は来るのが遅くなるってメールで言ってたけど、遅いな彼奴、電話するか。」
教授はそう言って携帯を取り出し、貞に電話した。

・・・カチャ
「もしもし?」

「おいお前、今どこにいる! まだ来ないのか!!」

「いや今、家出たとこだから、もうすg」

「遅いぞ貴様!! あと三十秒で来なかったら殺す!!」

「おいおい、無理に決まってるだろ! 何考えて・・・」
ブチ

教授は完全に貞をシカトし、電話を切りそしてカウントを始めた。

「1、2、3、4、5、・・・・26、27!」

カウントが終わりそうになった瞬間前から猛スピードで近ずいて来る人影が見えた。

「30!!!!まっ間に合ったっ!」
貞が息を切らし、ギリギリで僕らが居る所に来た。っが、

「残念だったな! 31秒だ! さあ地獄に墜ちろ!! イッハァ!」

「おい、一秒位いいだろ、って、おわっ!!」

教授は僕が来たときと同じように首に腕を回した。
しかし、貞は慣れた手つきでそれをうまくかわした。

「ふんっ!中学の時いつもやられてたからもう完全に見切ったぞ!」

「クソっ。見切ってんじゃねえ!」
教授は悔しそうにしている。

「おはよう、貞」

「よう、大ちゃん!!ってあれ? 鼻赤いけど、まだ酔ってるの?」

「うん、ちょっとね。そういう貞は?」
貞は昨日紅ゴン以上に酒を飲んでいた。
そしてしまいには、ビール瓶を振り回しながら歌を歌っていたのだ。
それなのに、貞はいつもどうりピンピンしている。

「酔ってねえよ。だいちこの神が酒ごときに負けるはず無いだろ?」

僕は苦笑いをした。さすがにあれだけの量を飲んで酔ってないのはおかしいと思ったからだ。
いや、だから自称、神なのかもしれない・・・

「貞ホントに酔ってないの?すごいね。」
あーくんは本当に驚いているみたいだ。

緑黄植物はうれしそうに
「ほんとかわってないね、貞は。」
 と言った。

「貞が来たんだから、ポコペンやり直そうぜ!もちろん大ちゃんが鬼で最初から」
準は笑いながら僕の肩をたたいて言った。

「何?高校生にもなってポコペンしてんの?でも楽しそうだな!じゃあ大ちゃん鬼で早くやるか!」

「賛成、さあ早く100秒数えて!」
すかさずサルが大きな声で言い、

僕は
「嫌だよ、貞来たんだから鬼変え・・・」

「うるさい! 早くしないと殺す!!」
話の途中でまた教授が僕の首に腕を回した。

「わかったよ、だから放して!!」
こうして僕は、頭痛に耐えながらも再び鬼を続けることになった。




From supesinefus to TsedoL





1...2..............................100!
多少、早ペースで数えた部分もあったが・・・まあ、とりあえず100数えたし、いいか。
と自分に言い聞かせて顔をあげた。
「・・・・・・・高校生になっても本気で隠れるのか・・・はぁ。」
と呟きながらあたりの散策を始めた。
先ほどサルから言われた、「棒から離れすぎ!」という言葉を思い出した。
とりあえず今回は慎重にいくか、と棒から半径5mあたりをふらついてみる。
勿論、それだけで出てきてくれるほど甘い友達たちではない。
流石に僕も飽きてきて、棒の近くに腰掛けて、空を見上げた。
空からは桜が風に乗ってゆったりと降ってきていた。
これを見ると異常なほど穏やかな気持ちになってくる。
「教授や貞にも見せてあげたいな。あの二人がこれくらいで穏やかになるとは思えないけど・・・。」


僕がまたあたりの散策を始めた数分後のことだった。
「あのう。」
一人の少年が声をかけてきた。
「はい?」
「あのう。あなたは能力者ですか?」
「・・・はい?」
なんともわけの分からない子供だ。
だが、「能力者」というワードで"魔の石"というものを思い出した。
僕も子供の頃、友達たちと石を集めて、
「これは魔法の石なんだ。でも他の人に言ったら効果はなくなっちゃうから・・・魔の石って呼ぼう。」
などと言って遊んでいたものだ。
子供の頃には希望で満ち溢れていた。
限界というものを知らなかったから、無理な事でも想像し実行できた。
今となってはその頃が懐かしい。
そんな感情になったからか、僕は少年に、
「うん。僕は能力者だよ。」
と微笑みかけていた。
だが少年は、急に僕から目をそらし、急に険しい顔つきになった。
「・・・そうですか。」
何かマズいことでも言ってしまったのだろうか、などと子供相手に気を使っていると、少年はそれに続けてしゃべり始めた。
「それなら、しばらくあなたを封印するしかないようです。安心してください。殺すわけではありません。ただ、人間でいるとマズいので・・・。」
そういうと少年は僕に手をかざし、何かを唱え始めた。
「風、吹き抜ける魔法。我の能力、人変化適応能力・・・・・!」
「な・・・何!?」
少年が何かを唱えるのと同時に、僕を風に乗った桜が包み込んだ。
急に体が軽くなった気がした。
「・・・ああ。。。。」
その後のことは覚えていない。
僕が目を覚ましたのは、それから数時間後・・・太陽が傾き始めたころだった。





From TsedoL to 教授





「ちょ・・・やめ!!」
僕が叫びながら飛び起きるとそこは見渡す限りの荒野が広がっていた。
「ここは・・・何処?」
その後に僕は誰?と呟いたが、その呟きは荒野に飲み込まれていった。
「まあ・・・いっか。」
僕は旅行に来たように考えて、寝転んだ。
「おきたら・・・考え・・・よう・・。」



「ぽっこペーーん!!あひゃひゃひゃひゃ!!・・・・あれ?」
「どうした?サル。」
「あ!教授!大ちゃんがいなくてさ。」
「あの野郎・・又消えやがったか・・。」
「でも・・荷物は置いてあるよ?」
「・・・・・おーい!じゅんじゅーん!!」
「・・・こないね。」
「皆本気で隠れてやがる・・ポコペンだぞ?」

教授とサル・・・?ここは・・・
「仕方がないな・・皆を探すか・・」
「あっ!!」
「今度は何だ?」
「これってさ・・・・。」
サルはポコペン台の横に置いてあった少し青みがかった石を持ち上げて言った。
「魔の・・・石じゃない?」
「え?・・・・いや、あれは昨日割れた。」
そう・・あの石は昨日、触れていないのに目の前で割れて・・・。
「いや、これは魔の石だよ!」
「そんなはずは無い!」


2人の口論を聴いていると、

見覚えのある少年が教授たちに話しかけた
「あなた方は・・・能力者ですか?」
「は?・・・いや、違うけど。」
「そうですか・・。」
僕は夢の中なのにほっとして、こうすれば良かったと少しだけ後悔した。

「すみませんでした・・。」
彼が去って行こうとした瞬間。

「そうだよ、僕たちは能力者だ。」
「ちょwwwおまwww」
「やはりそうでしたか・・彼の仲間ですね?」
教授の眼が細められ、言った。
「誰の事だ?」

「仕方が無いですね、しばらくあなた方もを封印するしかないようです。安心してください。殺すわけではありません。ただ、人間でいるとマズいので・・・。」
そういうと少年は教授たちに手をかざし、何かを唱え始めた。
「風、吹き抜ける魔法。我の能力、人変化適応能力・・・・・!」

「クソ!シカトすんな!」
教授は身の危険を察知したのか後ろに跳んだが、時既に遅く、桜の波に呑まれていった。



後にはあの、青い石だけが残っていた・・・。





From 教授 to ragaru





 目標地点まで、100メートル弱。

隼は草影に身を潜めていた。狙うはあの柱。


「いい…緊張感だぜ。」
額の汗を袖で拭い、そう言った。

「たかがポコペンに、いい緊張感って…」
パセリが横で同じように草影に隠れ、呆れた様子でそう言った。

二人がそう言いながら、鬼が居ないか見ていると、人影が猛スピードで柱に向かって突っ込んでいった。サルだ。ウキー!!と言いながら威勢よく走っていき、そしてタッチした。その後に教授が続いて走ってきた。

「サルが任務を遂行したぞ!!」
一部始終を見た隼が言って、それと同時に駈けていった。

パセリもそれを聞いて後に続こうと立ち上がり、歩きだした時、
「待て!!」
と隼が止めた。いきなりの大声に驚き静止したが、冗談ではないのを感じとって、その場で止まった。

「お前は此処で待ってろ、動くなよ。」
前を見ながら、強い口調でパセリに言った。
「うん、分かった。」
パセリは言われた通りに、もと居た草影に隠れた。



隼が柱の近くの巨木まで走った。そこから、教授とサルと、もう一人見知らぬ少年が居るのが見えた。どう見てもイーハー!!を出来る関係ではないのを、教授の顔色から判断できる。

ふと、肝心の鬼の大ちゃんが居ないことに気付いた。近くには居ないようだ。ますますおかしい、何か遭ったに違いない。

とにかく、状況を把握しないと。見るからにあいつはやばい、そんな気がする。

必死に息を殺して、気付かれないように三人の様子を確かめていた。

教授が何か言った。目線の先は、何か青い石のようなもの。光に反射して、綺麗に輝いている。

それを見て、教授の表情が険しくなったのが分かった。それから直ぐに、その表情は恐怖へと変わった。

忙しく口を動かしているのが分かるが、音が届かない。

「ここからじゃ声が聞こえない!!何処か近寄れる場所は…」

辺りを見渡していると、突然閃光が視界の端に写った。

「なんだっ!?」

一瞬の眩い光に眼がくらみ、何が起こったか解らなかった。

しかし次に眼に写ったのは、桜の波の中に澄んだ海の様に光り輝く石だけだった。



「ど、どうしたの!?」

パセリが隼の隣に慌てて走り寄ってきた。

「教授とサルが、消えた。」

隼は桜の花びらの中に輝く石を見ながらそう言った。

パセリが深刻な顔つきになり隼の顔を見上げながら、

「これって、まさか昨日の・・・。」

隼はそんな筈はと思ったが、忘れる筈もない。

「ああ、昨日のだ。でもなんでだ!昨日ようやく葬ったはずなのに・・・!」

隼は信じられないという感じで、しかし現に目の前にある、昨日割れた筈の石を見て黙った。

ふと、青々とした空を漆黒が包み、光を奪った。黒洞々たる闇の重圧が迫る。

「くそっ!貞は何処だ!!今すぐ防衛魔法を唱えないと、このままじゃまた向こうに持って行かれるっ!!」

「ぇ!なに!?隼なにがおきたの!?」

パセリは今起きている状況を飲み込めずにいる。

隼は腰に付けた鞄から何かを取り出して上に放り投げた。その瞬間二人の頭上から光が放たれ、二人の周りを囲み半球状の壁が作り出された。

「いいか、この空間から出るな!持って行かれるぞ!」

「持って行かれるって、何なの!?」

「いいから!絶対に動くなよ!」

隼がそう言って、鞄から新たに取り出した。一枚の古ぼけた紙と、ペンとインクだ。

隼がペンのキャップを外し右手で握り、そして、左の手のひらに刺した。

「ヒャッ!」

パセリが悲鳴を上げた。とっさに眼を閉じる。

赤黒い血がペンをつたって、紙の上に滴り落ちる。

苦痛に顔を歪めながら、勢いよく、手に突き刺さったペンを引き抜いた。

穴の空いた手を押さえながら、眼を瞑り、

「今我の声に耳を傾けた賜え、女神ラトスよ。我が生命の源により、これより闇からの救済を!」

そう唱えると、ペンをインクに浸し、紙に魔法陣を描き出した。

「隼・・・、一体何が・・・。」

パセリは聞いたが隼は答えなかった。

複雑な模様を描き終えると、風穴の空いた左手を紙の上に翳した。

外では漆黒が迫り、辺りの物全てを包んだ。

「パセリ、俺に捕まってろ!絶対に話すなよ!」

「ぇ、う、うん分かった!」

隼は眼を瞑り、力を込めた。







ragaruが責任を持って更新させて頂きました。(5/21(水))
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# by mu2tyu | 2008-05-21 14:23 | 自作小説  

律儀にブログを更新

さて、何書けばいいものやら・・・。



ただいま学校なんですょ。



再投稿して、やることないので、パソコン室で残っている人たちを待ちながら今書いています。



てすとおわったやったーでもじゅけんだわー



隣の方に言われたとおり棒読みで書きました('



かくことがありませんどうしましょう・・・。



自分のブログでも書くことがないのです。



小説もまだ考えてないし^^日常のこともつまらないことだらけだし^^



久々のこっちのブログの更新がこのようなものでいいのでしょうか



まぁこんなことしで字数を稼ぐくらいしか出来ないのです



では、このような感じでいいでしょうか



もう限界です。限界なんです。



ではさようなら



ぁ、ちなみにラガルです
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# by mu2tyu | 2007-11-29 17:20 | 交流日記  

一応、HPっぽいもの作ってみました

軽くですがサイトでも作ってみました。
皆様の力を借りて、コンテンツを充実させていきたいと思います。
各個人のプロフィールは、サイトのBBSに軽くテンプレート(っぽいもの)を貼りますので、その項目に沿ってお願いします。
Aboutページなどは・・・誰か、中身考えてください。どういうサイトですよ、みたいな紹介文。

http://book.geocities.jp/relay_novel62/
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# by mu2tyu | 2007-09-13 19:15  

dex

初めまして・・随分と遅れてしまって申し訳ありません。
いや、気が付いたら二学期になってましてね、それでちょっと来たら皆結構見ているようで驚きました。

改めまして、dexです。名前の由来はありません。ただなんとなく。
他にHNつったらたくさんあるんですけどね。例えば、鬼無とかなるたけとか・・いろいろ。
オンラインゲームに使ったり他サイトのときに使ったりとか、いろいろやってます。
検索してもでてこないと思いますが。ちゃんと検索ロボ避けかけてるもん。だってOFF人に見られたくない。見られたら死ぬ。死んでやる。

趣味はとりあえず音楽鑑賞。それからゲームと読書とパソコンやったり携帯やったり、あと歩いたり自転車で遠くまで行くのとか結構好きです。もちろん一人で。
いつも自転車では音楽聴きながらなんですが、充電切れて聴けなくなったときとかは・・精神的に泣きたくなります。
めげずにSoftbankショップに行きますが、充電待ちの30分とか、暇すぎて死ぬ。
大体新機種とか見て、自分のと比較してみるけど30分は長い。
どうにかして欲しいです。でも、充電切れが30分で満タンになると思えば短い方・・なのかなあ。

音楽は断然松本和之!あのお方は本当にいい人です!現在ミニアルバム「solid beat」発売中!絶対に買った方がいい。オススメすぎる。
歌詞は全部英語だけどねー、本当にリズムとかいいんだよねー。運動会で流してやりたいくらいです!いや、とりあえずヤバイと。それだけです。

えっと、上記のように書き出したら止まらないし、内容がだから何だと言われるようなものばかりなので、ここで切ってしまいます。
どうも長文失礼いたしました。でもって堅苦しくってすみません。
いつも堅苦しいのばっかだから、みんなみたいに砕けて書いたりとか出来ないんです。
助けてください。ついでに友達欲しいです。クラスで孤独なんですよ自分。

やべーまた長くなってる。どうしよう。
いいやここで切ろう。
お目汚し失礼致しました。

(・・この自己紹介文で、誰だかわかるといいけど。)
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# by mu2tyu | 2007-09-13 19:03 | 自己紹介